京都のルーム

2016年01月24日 10:25

京都で泊まる時は、銭湯に行く。見習いさんの住まいのそばには、銭湯がいくつもある。せっかくなので、出来るだけ色々な銭湯に足を運んでいると、なかなか自分の好みがわかってくるようである。

私は露天風呂好きなので、出来れば外に風呂があり、木々に覆われていたりすると、なかなか宜しいのだが、とある銭湯はそんなものはなく、湯船自体もゆったりとしていなくても、なかなか私の心を捉えた。

男女共同の待合スペースにソファがあり、大き目のテレビが置いてある。お風呂に入った後、珈琲牛乳を飲みながらそのソファで寛ぐ時間は、とても幸福感があった。

となりでは、お風呂上がりのお母さんとお子さんが、片やテレビを見ながら、片や私の珈琲牛乳に興味を覚えながら、時間を過ごしていた。湯上りなので化粧もなく、どこか家にいるような、そんな雰囲気である。普段見ないテレビも、こうしてみると、なかなか幸福な機械である。

私はそんなことを想いながら、久々にカーンの「ルーム」という概念を思った。このルームを成立させるのは、銭湯の待合所という場所性、人々を受け止めるソファとテレビ、珈琲牛乳、そして、他人でありながら人と人との距離を縮める銭湯という媒体。

もちろん、その背景には、しっかり建築があります。雨漏りして寒い風が入ってきたら、その空間はなかなか成立しないですからね。

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