スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ハッピーな小説

2015年10月10日 20:11

『読んでおきたいベスト集! 太宰治』 編別冊宝島編集部 を読み終える。

いつか駅のホームで購入し、途中まで読んだが、あまり面白いと思えず、本棚に眠っていた。先日、又吉が芥川賞受賞とともに、太宰治に少し興味が湧き、わっと読み終えた。

「女生徒」
「走れメロス」
「きりぎりす」
「トカトントン」
「ヴィヨンの妻」
「斜陽」
「桜桃」
「人間失格」
「グッド・バイ」 

「死」というモチーフがあるという点で、三島由紀夫とどこか同列に考えていたが、実際には全く違った。三島は、ある幻想的なエロスや美について創造し、自ら小説の内部へ近づいて行ったが、太宰は、人間(という彼自身が)がとぼとぼ歩いた後に落ちた糞を拾い集めて、どこか人間臭い、温かい部分を見ているような、そんな印象を受ける。逆説的にいえば、三島の小説は暗く、太宰の小説はハッピー過ぎる。

だが、個人的には三島の方が好きである(二者を対比すること自体ナンセンスと誰かに言われそうだが・・・)。それは文学的趣向とかそういうものではなく、私自身、どちらかといえば、かなり三島に近い人間だからであろう。もちろん、それは三島の醜く弱々しい部分を指すのであるが、太宰と私は、誕生日が同じという点以外は、何も共通項が見つけられない。

個人的には、「グッド・バイ」が一番面白かった。太宰は、横文字が似合うように思う。未完であることが、なお良い。
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://porcorossolecorb.blog10.fc2.com/tb.php/1727-b3d0fd2f
    この記事へのトラックバック


    最新記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。