会社を辞める人

2015年03月01日 19:41

先日、人事面談があった。最近、若手の退職が止まらないそうで、会社としても対策を打つことにしたのか・・・。とにもかくにも、私は人事部長と直接話をし、思いのたけを全てぶつけた。

その直後知ったことなのだが、今回辞める若手は、私の近くにいる同期であった。さほど仲が良いわけでもなく、この一年でも一回飲みに行った程度であるため、全く知らなかったが、そのようなことを考えているようには思えなかったため、少しだけ驚きがあった。

大手建設企業を辞めてアトリエ事務所に行く理由はいくつかあるのであろうが、そのひとつは「ここではデザインができないから」であろう。その人がどういう理由かは知らないが、賛同もしなければ否定もしない。

私自身、この年明けに退職願を出そうか、少し迷っていたのであるが、今はその気持ちはない。今、私はこの会社にいるから出来ていることがあると、実感できている。そしてなにより「大きな企業を辞める」ということに、美徳を感じない。以前は感じていたのだ。なにせ、常にマイノリティーでいたい性分であるため、これだけ大企業にいること自体が、あまり気持ちよくなかった。それから離脱することに意味を感じていた。

今、そう思わないのは、私は弱くなったからではなく、強くなったからではないかと思う。社会に対し、何か主張したいということ。それが、既存社会の否定から始まるということは、学生の頃の考え方である。今は、肯定から始めたい。何かを認めるということは、旧来の力に屈することではなく、自分自身を開放することである。そのためには、自分の弱さをみせることにある。他者を否定することは、自分の弱さを隠すことに繋がりやすい。私はそうして、自分の弱さを隠してきたのだ。

私は今、その去っていく同期を見ている。彼に何があったかわからないが、少なくとも、この会社を辞めるということそのもののみでは格好よさは感じない。しかしそれと同時に、自分だけでなく、誰でも悩みを感じ、苦悩していることもあるのだと思うと、自分自身の高慢さに、甚だ呆れるばかりでもある。

ただ、今の私の状況は、多くの素晴らしい上司がいるからであることは忘れてはならない。本社に戻ることを考えると・・・やはり、頭が痛いということも事実。

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