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薔薇刑

2015年02月07日 15:13

正吉が、蛍に100万本のオオハンゴウソウを送り続けた時、実際にはどのようなことが起きていたのだろう。

現実には、100万本まで到達しなかったに違いないし、では何本送ったところで、どちらが、どのように語りかけたのだろうか。また、そのオオハンゴンソウを受け取った蛍は、花瓶をどんどん買い足し、活けたのだろうか。

正吉は、あの時、蛍をどう思っていたのだろう。純粋に恋心を抱いていたのか、或いは、正義感から来たものなのか。草太の促しはあったにせよ、何がそこまで彼を駆り立てたのだろう・・・。

100万本の薔薇を送った画家は、それからも生きたのだろうか。案外、過去の記憶としてすんなり忘れ去り、別の誰かと結ばれたりしたのかもしれない。アパート前に敷きつめた薔薇だって、一日経てば、その赤もくすんでしまう。

彼が決起する前に、女優に持ち切れない程の薔薇をあげたそうだ。それは、今後あなたに薔薇をあげることはできないから、今あげると、そういう意味らしい。

私の些細な行動は、ささやかな刑罰をあたえられるかもしれないという、罪悪感と共にある。ひとに何かを伝えることは、それが言葉であれ物であれ、相手に、そして自分にもナイフを突き付けるようなものである。

今日の刑罰は、世界を変えるに値するだろうか。それは知らない。

だが私は、今、その結果にはこだわりがない。ただ人間的に、やさしい気持ちでありさえすればよいという、ただ、そんな気持なのである。

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