車検討中につき

2015年01月25日 20:59

私の部屋にて、車の雑誌や本が増えた。車とは無縁な生活を送っていた私であるが、週末は中古販売店へ足を運び、試乗したり話を聞いている。

そもそも車が必要と思うようになったのは、転職を考え加子母を訪れた際、車がないと動けないことがわかったからである。この年度末の転職を本気で考えていた私としては、車を持つだけでなく、ペーパードライバーを脱出すべく、早い時期に車を手に入れる必要があった。

しかし、車への興味がないまま30歳になってしまったため「いざ買おう!」となっても、何を買っていいのかよくわからない。そこで、かねてから憧れがあったシトロエン2CVを探したところ、寮のそばの中古販売店で扱っており、試乗して印象がよかったため、2CV購入を考えるようになっていった。

歳が明け、少し状況が変わった。ひとつには、馬力がなく幌など寒さに弱い2CVでは、豪雪地帯では動きまわれないということと、何より、一緒に乗る人を考えたことである。その人がどう思うかと、実現性が全くない妄想を思い描きながら、もっと現実的な選択肢へシフトした方がよいと思えてきたとき、ちょうど検討中だった2CVが売れてしまった。

私が車に対して興味が湧かないことは、ひとつには幼年期の経験がある。私は車酔いがひどかったため、車に乗ることそのものが苦手だった。免許を取ってから解消されたが、教習所で車の運転をすることも、とても億劫だった。なぜ億劫だったかというか、私にとって車は、身体と分離された鉄の凶器だったからだ。好きでもない行為をし、それが下手したら誰かに危害を与える、しかもそれ自体には維持費がかかるとなれば、誰だった興味がわかないであろう。

もうひとつには、環境問題と言うことがあった。母は環境への意識が高かったため「車の無い生活を」ということで、JRの駅から近い、千葉のベッドタウンを選んだ。実際には、車を所有し、週末には家族で出かけたりもしたが、歩けるところへは、かなりの時間をかけ歩いた。母の教育の成果か、自動車というものは、私にとっては環境汚染というイメージが付きまとう。実際に電車で移動するよりも、多くのエネルギーを必要とするし、環境に宜しくない。しかも、自動車産業が日本産業の根幹であるとなると、なおさらそこには乗りたくないという、元来のひねくれた性格が上乗せされる。

ただ、環境に優しい生活をしていると、消費活動が減ってくることも事実である、どんどん生活は質素になっていく。何もせず、食事も必要最小限とするために動かないのであれば、環境には良いかもしれないが、しかし、やはり宜しくない。

車酔いを防ぐために、よく車の窓から入ってくる風を吸いこんでいたが、そのためか、風に当たるのが好きである。どこか、現代の車は現代建築と似て、密閉された安全な環境のなかで、空調設備により環境を形成しているように思える。そこに風を通すことが、私の建築的目標であるならば、車にも風を求めたい。そして、一人で乗るためにエネルギーをくう車であるが、人や物を載せられることに車の利点があると考え、私は4人乗りオープンカーを求めた。今検討しているのは、なぜかBMWである。2CVからずいぶんとんだ。

それから、環境とかそういうこともあるが、誰かを幸福にするということにおいて、オープンカーは意味がある。故障の可能性や維持費の観点から、或いは必要ないからか、日本ではオープンカーがさほど求められない。だからこそ、時々友人を載せることは、ちょっとした非日常のプレゼントとなる。

私は、ひどく自己完結型の趣味を持つため、他人に何かを提供してあげることが難しいのであるが、これならば、何か提供できるのではないかと、考えたりするのである。

まぁ、家族がいれば、このようにうだうだと考えなくてもよいのだけどね・・・

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