92_浄瑠璃寺(奈良県木津川市)

2014年11月30日 21:18

真言律宗の寺院。山号を小田原山と称し、本尊は阿弥陀如来と薬師如来、開基(創立者)は義明上人である。寺名は薬師如来の居所たる東方浄土『東方浄瑠璃世界』に由来する。本堂に9体の阿弥陀如来像を安置することから九体寺の通称があり、古くは西小田原寺とも呼ばれた。緑深い境内には、池を中心とした浄土式庭園と、平安末期の本堂および三重塔が残り、平安朝寺院の雰囲気を今に伝える。本堂は当時京都を中心に多数建立された九体阿弥陀堂の唯一の遺構として貴重である。堀辰雄の『浄瑠璃寺の春』にも当寺が登場する。

本堂に安置された阿弥陀如来像に迎えられた瞬間、私はとても大きな存在に抱きかかえられたような安心感を覚えた。私はそもそも仏像に興味があるわけではなく、建築的な関心からこの旅を始めているのであるが、これほどまでに包容感のある仏像に出会ったのは初めてだった。住職の教え通り、まず懺悔をしてから願いを唱えた。手を合わせながら、私は涙した。とてもありがないものに接しているような、そんな感動があった。
池を挟んで向かいに起立する三重塔も美しかった。軽やかで凛とした姿は、あの人に内部にある、芯の通った何かを連想させた。

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