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70_長谷寺(奈良県桜井市)

2014年10月12日 22:15

奈良県桜井市初瀬にある真言宗豊山派総本山の寺。山号を豊山神楽院と称する。本尊は十一面観音、開基(創立者)は僧の道明とされる。西国三十三所観音霊場の第八番札所であり、日本でも有数の観音霊場として知られる。寺紋は輪違い紋。大和と伊勢を結ぶ初瀬街道を見下ろす初瀬山の中腹に本堂が建つ。初瀬山は牡丹の名所であり、4月下旬~5月上旬は150種類以上、7,000株と言われる牡丹が満開になり、当寺は古くから「花の御寺」と称されている。また『枕草子』『源氏物語』『更級日記』など多くの古典文学にも登場する。中でも『源氏物語』にある玉鬘の巻のエピソード中に登場する二本(ふたもと)の杉は現在も境内に残っている。大和七福八宝めぐり(三輪明神、長谷寺、信貴山朝護孫子寺、當麻寺中之坊、安倍文殊院、おふさ観音、談山神社、久米寺)の一つに数えられる。

室生寺とセットで廻ったのだが、似たような印象を持った。スケールの小さい五重塔と、山間に配された堂塔など、全体的に物語性のある美しさを持っていた。殊に、紅葉の頃は美しいであろう。お寺に限らず、どんな建物でも、多くの人に親しまれていることが、良い建物の条件のひとつではあると思う。ただ、観光客シーズン一歩手前で、静かにゆっくりと伽藍を見ることができることは、とても贅沢なことでもある。

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