飛行艇時代=矛盾を孕んだ時代

2014年09月02日 21:37

いつかのブログで、自分が好きな時代は「1930年代」と書いた。その理由は、修士論文にある。私の修士論文は、台湾に於ける大日本帝国の植民地都市計画についてだった。ほとんど忘れていたので、再度目を通すと、最後の総論で、私は1930年代という時代性を挙げている。満州事変からファッショ化へ突き進むアジアの小国。ただ、それが単一のベクトルで語るほど単純な話ではなく、その時代には軍国化と民族化、機械化と自然主義、近代化と前近代化、現実と建前、政治と人民、あらゆる相反するベクトルが交錯し、矛盾化していく中で、しかし世界はこれまでにないほど透明性を帯び、最も世界がまとまった時代でもあった。

なぜこの時代を思い出したかと言うと、「飛行艇時代」とは、実は1930年代をさす。第一次世界大戦から第二次世界大戦までの間。『紅の豚』でいえば、ムッソリーニ政権の、戦勝国でありながら不況にあえいだ時代。飛行艇乗りもポルコそのものも、ある意味矛盾の塊である。

司馬遼太郎の『坂の上の雲』を読んだ時だったか、彼は日露戦争以後について、特に書きたいとは思わないと言っていた記憶がある。日露戦争までは、人間の「精神」で、社会の動乱を語ることができる。しかし、第一次世界大戦に入ると、精神ではなく「数」が物を言う。数量的な近代的価値観で世界を圧倒したのが、第二次世界大戦国の勝者だった。

宮崎駿も、第二次世界大戦で活躍した飛行機には、あまり興味がないらしい。勝者の飛行機は、大抵面白くない飛行機なのだそうだ。

実家から持ってきたサボイアS21を手に取り、宙を舞わせると、とても美しく思える。本当に空を飛んでいるかのようだ。実家で見ていた時とは、異なる美意識である。危うい美しさ。それは、常に落ちる可能性を孕んだ飛行機という魅力と、その時代性が成せるのかもしれない。

といっても、模型そのものは、とある模型会社がジブリと打ち合わせしながら作ったもので、その美しさは、模型会社さんの腕にも寄るだろう。半年後にやってくるであろうサボイアS21は、どのような機体であろうか。楽しみである。

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コメント

  1. fuuki | URL | 27Yb112I

    本当びっくりです!

    どうしても我慢できなくなってしまって。
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