スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

開かれていく・・・

2014年08月22日 20:02

私は基本的に車には興味がないのだが、これまでにカッコイイと思った車が2台ある。ひとつはドイツで見たシトロエン2CV、そしてトヨタ博物館で見たTOYOTA GT2000である。どちらも元々知識がなかったため、第一印象で好きだと思ったのだが、後日調べると、シトロエンはフランスの名車で、宮崎駿の愛車でもあり、GT2000はトヨタとヤマハが生んだ、日本のスポーツカーの傑作であった。こんな車だったら乗ってもいいかなと思った車は、どちらも手が届かないような名車であった。

人間は見たいものしか見ていないというのはまさにそれで、GT2000に興味を持ってからは、色々なところでスポーツカーが目につく。先日、とある雑貨店でGT2000の模型があり、その美しさに改めて惹かれてしまった。購入しようかと思ったが、それは非売品で、実はディエゴスティーニでかつてGT2000特集があり、全て組み立てた完成品らしい。総額は13万程度だとか・・・。

それでも、一度興味が湧いたため諦めきれなかったのだが、探してみるとAutoartというメーカーで、1/18ミニカーが出ている。素材はアルミダイキャストで、その質感にも惹かれるものがあった。先日、かなり歩いてとある模型ショップへ行き、その車を見た。思ったより小さく、完全に箱から出してもらえず全貌がわからなかったため、購入には至らなかったが、その後ネットで調べたりする中で、やはりその美しさに魅せられた。

私は実際に運転するなら、オープンカーがいいと最近思う。シトロエンもGT2000もオープンカーだった。私が車が好きになれないのは、以前ブログに書いたように、あたかも筋肉が(それとは無関係そうな)被覆に囲われているからだと思っていたが、もしかしたら、単に密閉されているからかもしれない。乗り物でいえば、小型飛行機や船、バイクや自転車など、身体が空気に触れているものの方が好きである(旅行好きだが、飛行機に乗っている間は心地よくない)。

これは建築についても同様である。密閉空間で空調により制御された空間が好きになれない。風が抜ける場所が好きである。そんなことを考えてみると、ふとひとつの真理に気がついた。

建築を(社会的にも空間的にも)解放することは、近代建築のテーマであったが、どうも私にはそのように感じられにくかったのは、その具現化は「ガラス」という素材によっておもに行われたからだと思われる。ガラスをはじめとする近代工業製品は、軽快さは持っているが、触れづらい。近代建築は、逆に人間と環境との境界を明確に分けたように思えるのだ。

私が意図する建築は、それではなく、まさに環境に開かれる建築である。それは、環境と同化し、溶けていく建築である。建築は消えていくのである。これは「(近代)建築家」は志さないであろう。なぜなら、建築がその威厳を誇れないからである。建築は圧倒的に弱くあるのだ。私がそれを志すのは、近代建築に対するアンチテーゼではなく、私自身がそもそも閉じているからである。「開かれた建築」を作りたいのではなく、「開いていく建築」を作りたいのである
以前にもこのような考えに到達したことはあるようにも思えるが、改めて、そのようなことを感じた。

先日、部屋のなかで、隅に据えられたラウンジチェアを斜めに振ってみた。すると、とたんにその美しさを現した。椅子からオットマンに伸びる曲線は、GT2000に通ずるものがあり、そして、ポルコロッソの名機サボイアS21にもどこか似ている。GT2000は、車というより船のようだ。

調べる中で、ウィングクラブというお店で、木製のサボイアS21を作製しているらしい。値段もそれなりだが、帰省する際寄ってみよう。

スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://porcorossolecorb.blog10.fc2.com/tb.php/1436-d282998a
    この記事へのトラックバック


    最新記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。