女神

2014年08月09日 21:30

今日は朝から兵庫三宮のギャラリー島田さんへ。以前から御連絡し、ついに念願叶い、石井一男さんの絵と対面することができるのだ。湯島にいた頃、偶然そばの画廊で石井一男展が開催されており、会社を早退して見に行ったのだが、作品は全て完売であり、かつ、どうも購入したいという欲求はわかなかった。

しかしあれ以降、石井さんの女神がどんどん頭のなかで大きくなり、自分の手に置きたいという願望が芽生えた。そして、島田さんに連絡し、この機会を用意して下さった。

書きたいことはたくさんあるが、人気作家の作品であるが故、詳細は記さない。ただ、島田さん御夫婦(?)とスタッフの方には、本当に感謝の気持ちである。

島田さんの言葉で、とても暖かかったもの。それは、作品名と作品製作年、そして作品の金額。作品名については、石井さん本人はとくに名前を付けないらしいので、それは受け取った方の想いをこめてくれればよいということ。そして、作品制作年についても、展示するための「作品」としての完成日は記すことができるが、永い間・・・というか、おそらく数字で表す時間とは別に、石井さんのなかで時間をかけ作られたので、いつ作成したかと問うても、石井さん自身よくわからないのだそうだ。そして、SMサイズで8万円という値段設定。オークションに出せばもっと高く売れてしまいそうだが、このお手頃価格は、多くの人の手に渡るよう設定しているとのことである。本当に御人柄も素晴らしく、惚れ惚れするギャラリーだった。

帰り際、大阪のとある都市に寄ったが、そこでの「女神」は、まさに表層のみであった。人の理想は、知ってしまえばとても薄っぺらいこともある。まさにそれであった。とても良い経験だった。

眠い身体で寮に戻り、石井さんの「女神」を棚の上に置いた。色々な角度から眺めるが、見る位置によって、とても幸福そうでもあり、悲しそうでもあり、同情の表情でもあり、時には皮肉を込めているようにも思える。でも、何より暖かい。

この絵と日々接したところで、私の生活が変わるわけではない。しかし、どこか、私の身体のどこかで、何か救われたような、許されたような気持になるのは確かである。

スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://porcorossolecorb.blog10.fc2.com/tb.php/1410-479210bb
    この記事へのトラックバック


    最新記事